
ホスピスにはどんな役割があるの?
末期の癌に侵された方や症状の進んだ後天性免疫不全の方など、積極的な治療を行う事が出来ない、もしくは好ましくない患者さんに対して精神的肉体的な負担を緩和するための役割を担っているのがホスピスです。
ホスピスでは、積極的な治療や延命行為を行う事はしませんが、痛みや精神的な不安を軽減する緩和治療やターミナルケアを行っています。
これにより、患者さんの生活の質を向上させ、安らかな状態で残された人生を過ごせるようにサポートしているのです。
看護師にはどんな事が求められるの?
こうしたホスピスで働く看護師の仕事内容や役割は、通常の治療を行っている一般病棟での働き方と少し異なっていると言えるでしょう。
まず、ホスピスで看護師は看護の技術力知識以上に、患者さん自身や御家族の方が何を求めているのかを察知出来なければいけません。
積極的な治療を行わないからこそ、こうした患者さんの心に寄り添う事が大切となります。
医療の押し付けではなく、患者さんの意志を尊重する事が、この仕事で何よりも忘れてはいけない事なのです。
コミュニケーション能力が大切!
また、ホスピスで働く場合は、患者さんや御家族、そして様々な科の医師と連携して働く必要があります。
特に看護師は、患者さんと医師との間を繋ぐ橋渡しの役割を担っていかなければなりません。
もちろん、薬や麻酔を使用して身体の痛みや苦痛を取り除く仕事もありますが、想像以上に精神的な役割を多く果たさなければならないのが、ホスピスの看護師の特徴と言えるでしょう。